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東京の公証役場
離島(小笠原諸島)の公証相談

令和4年2月の小笠原諸島における公証相談

 令和4年2月11日(金)~16日(水)の5泊6日で、伊藤靖子(杉並公証役場)・互敦史(八王子公証役場)の2名で、NPO法人・司法過疎サポートネットワークが主催する、小笠原諸島における法律相談会に参加しました。
 メンバーは総勢10名で、父島班(伊藤公証人、弁護士1名、司法書士1名、税理士2名)と、母島班(互公証人、弁護士1名、司法書士1名、税理士2名)に分かれて担当しました。
 前回、前々回と同様、今回もコロナ禍の中での実施であり、参加者全員が事前にPCR検査を受けましたが、幸い全員が陰性ということで、無事開催することができました。
 2月11日午前11時に竹芝桟橋を出港した「おがさわら丸」は、24時間後の2月12日午前11時に父島に到着し、母島班は、更に「くろしお丸」に乗り換えて同日正午から2時間の船旅を経て、同日午後2時に母島に到着しました。
 父島班・母島班とも、到着日の2月12日と翌13日の二日間、相談会を開催しました。
 父島班では、全体としては、初日12日から最終日15日までの間に、継続相談や過去の相談者の新件など、会場外で対応したものを含めて14人15件の相談があり、公証役場関連では、会場を設置しての相談会が催された12日、13日にそれぞれ1件つづ公正証書作成手続きに関する一般的な説明を行い、それ以後では、いずれもNPO法人・司法過疎サポートネットワークのメンバーの方からの依頼により、14日には会場外にて公正証書の効力についての一般的な説明を1件行い、15日には、地元の金融機関に出向いて保証意思宣明公正証書作成に関する説明を行いました。いずれも公正証書の作成に直結する相談ではありませんでしたが、これらの件を通じて、小笠原特有の諸事情の一端に触れることが出来、非常に参考になりました。
 母島班では、公証役場関連では、初日の12日に遺言書の作成が1件ありましたが、翌13日は、1件の相談もありませんでした。公証役場関連以外の相談は、2日間で2件ありました。コロナ禍中での開催ということもあって低調でした。
 なお、両班とも、今回は法律相談のみであり、法律教室等は開催できませんでした。これもコロナ禍の影響によるものであり、一日も早い収束を願うばかりです。
 今回の法律相談会は、以上のとおりでしたが、長年にわたって多数回参加している他業種の方々にお聞きしたところ、通常開催の場合、多くの島民の方々が相談に訪れるとのことであり、このような取組みの必要性は高いと感じました。

杉並公証役場公証人  伊藤靖子

八王子公証役場公証人 互 敦史

父島1
父島2
母島
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