
令和7年2月の小笠原諸島における相談会への参加報告
令和7年2月4日(火)から同月8日(土)までの間、東京都小笠原村(父島・母島)に出張し、「第47回小笠原くらしの法律税金相談・法律教室」(以下「相談会」という。)に参加しました。
この相談会は、かねてから、NPO法人司法過疎ネットワークの主催の下、年に2回、小笠原諸島の父島と母島において開催されてきたもので、東京公証人会においてもこの活動に賛同し、毎回、公証人2名が参加しています。
今回の相談会が開催されたのは、令和7年2月5日(木)及び同月6日(金)の2日間でした。
今回の出張では、海況が強風によって非常に悪く、2月5日に父島から母島に向かう定期船「ははじま丸」が欠航となり、また、東京・竹芝に戻るおがさわら丸の2月8日午後3時出航便が、2月6日午前9時頃の時点で、急遽、2月7日午前10時の出航予定に前倒し変更になったことから、母島班は、相談会の日程をそれらに合わせて変更して対応しました。
今回の相談会においては、公証人2名のほか、弁護士2名、司法書士3名及び税理士4名の合計11名が小笠原諸島に出張し、2月5日の父島での相談会では、父島班7名(弁護士1名、司法書士2名、税理士3名及び公証人1名)、母島班4名(弁護士1名、司法書士1名、税理士1名及び公証人1名)の全員が参加し、2月6日の相談会では、それぞれの班に分かれて各島において相談会を開催しました。
父島での相談会は、小笠原村地域福祉センターにおいて、令和7年2月5日午後6時から午後8時までの間及び同月6日午前9時から午後4時までの間、開催されました。なお、母島班の予定変更により、2月5日の相談会には母島班も参加しました。
父島における相談件数は、合計15名16件(ただし、上記時間外に会場外で受けたものを含む。)であり、そのうち、公証人は、あらかじめ依頼を受けていた遺言公正証書1件を作成した(証人については、構成員の司法書士及び税理士に無償でお引き受けいただきました。)ほか、遺言公正証書や任意後見公正証書の作成を検討している方の相談に対応しました。
また、公証人は、相談会に併せて開催されたくらしの法律教室(法律改正された相続税に関するものが中心)において、遺言作成の有効性等について講演を行いました。
母島での相談会は、当初計画では、令和7年2月5日午前11時に父島に到着後、直ちに、ははじま丸で母島に渡り、同日夜母島での相談会を開催する予定でしたが、海況の悪化のため、同日の父島から母島への船便は欠航となり、母島班は、2月5日、急遽、父島の相談会に参加し、父島に宿泊しました。
母島班は、2月6日午前11時のははじま丸で母島にわたり、小笠原村役場母島支所において、2月6日午後2時から午後5時までの間、相談会を開催しました。
母島における相談件数は合計4名5件であり、そのうち、公証人は、あらかじめ依頼を受けていた遺言公正証書2件を作成した(証人については、構成員の弁護士及び税理士に無償でお引き受けいただきました。)ほか、遺言公正証書の作成を検討している方の相談1件に対応しました。
丸の内公証役場 公証人 森本 和明
板橋公証役場 公証人 木村 匡良



