〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-4-2大同生命霞が関ビル5階
TEL:03-3502-8050 FAX:03-3508-4071
東京の公証役場
離島(小笠原諸島)の公証相談

平成29年7月の小笠原諸島における公証相談

 私たち公証人2名は、平成29年7月12日(水曜日)から7月17日(月曜日) までの6日間の日程で、NPO司法過疎サポートネットワークの弁護士3名、司法書士2名、税理士5名とともに、「第32回小笠原村くらしの法律税金相談・法律教室」に参加しました。
 小笠原への交通機関は、週1回就航の「おがさわら丸」しかなく、7月12日午前11時に東京の竹芝桟橋を出て、約24時間の船旅となりましたが、天候にも恵まれ、海が荒れることもなく、7月13日午後11時に無事小笠原の父島に到着しました。
ここで、母島班7名は、12時に母島に向けて再度の船旅に出発し、父島に残った父島班9名は、午後7時から午後9時まで、父島の地域福祉センターで、法律税金相談を実施し、母島班も午後7時から午後9時まで母島の村役場で法律税金相談を実施しました。
 翌7月14日も、父島班では、午前9時から午後5時まで、地域福祉センターで法律前金相談を実施し、ここで、母島から戻った母島班と合流して、午後6時から午後7時まで、「相続・遺言の基礎知識」と題して法律教室を実施しましたが、受講者からは、公正証書遺言についての質問もなされました。
この2日間で、父島の相談利用者は19人22件であり、母島の相談利用者は5人6件であり、法律教室参加者は2名でありました。相談内容は、不動産取引6件、相続4件、税金5件、近隣関係2件、家族関係1件、会社関係1件、借地関係1件、境界関係1件、その他7件の合計28件でありました。
 小笠原諸島には公証役場や弁護士事務所、司法書士事務所はなく、東京都区内に赴くのには、片道約24時間を要する週1回就航の「おがさわら丸」を利用するしかない交通事情のもとにおいて、今回のように公証人が出向いて公証相談を行うことは、意義のあることだと再認識させられました。

神田公証役場  公証人 清水研一
八重洲公証役場 公証人 石田一宏

«
»
totop