平成24年7月の小笠原諸島における公証相談
2月に引き続き、平成24年7月9日から14日までの6日間の日程で、私達公証人2名のほか、弁護士、司法書士及び税理士合計9名が参加して東京都小笠原村の父島、母島へ出張し、「小笠原くらしの法律税金相談」を実施した。
参加者は父島と母島に別れ、母島における法律税金相談は、到着日の7月10日午後7時から午後9時までと翌11日午前9時から午後5時まで(昼の休憩時間有り)、小笠原村母島支所において開催され、また、法律教室は、同日午後5時から法律相談に引き続いて開催された。
父島での法律税金相談も、母島と同じ日程で「福祉センター」で行われ、年金分割公正証書作成の事前依頼を受けた公証人が出発前に依頼者と電話・FAXで打ち合わせをして、公正証書を準備して現地に向かい、1日目に無事公正証書の作成を終了した。2日目の夕方から法律教室が行われ、司法書士が成年後見の後見人の役割を中心に説明をした。
世界自然遺産となった小笠原諸島では、復帰直後に帰島した世代、いわゆる第一世代の高齢化が進んでおり、後見を含む高齢者対策が喫緊の課題となっているようであり、今回の出張で日頃の公証業務では知ることのない貴重な経験をさせていただいた。
町田公証役場公証人 加澤 正樹
立川公証役場公証人 金田 茂