
会長挨拶
東京公証人会
一般財団法人東京公証人協会
会長 小坂 敏幸

この度、東京公証人会の会長に就任しました小坂敏幸と申します。
現下の社会情勢を見ますと、2019年末から流行した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は未だ収束せず、ロシアによる2022年2月24日ウクライナ侵攻による世界経済の混乱が続いています。このような時代にあって、私たちが必要としているものは「安心、安全な制度」と「人に対する思いやり」に裏付けされた平穏な生活ではないでしょうか。
私たち公証人が、日常的に接するお客様の皆様からの御相談の例としては、次のようなものがよくあります。
公証制度は、私人間の法律関係に関し、公証人という公の機関が関与することによって、私的な法律紛争を未然に防ぎ、私的法律関係の明確化、安定化を図る、私たちの生活の「安心、安全な制度」として寄与しております。
また、「人に対する思いやり」は、私たちがうるおいのある生活を送る上で欠くことのできないものです。遺された子どもや連れ合いに対する想い、親しい友人に対する想い、ペットに対する想いなど、その想いを書面として残し、最期の気持ちを伝えることも重要です。遺言や死後事務委任契約、尊厳死宣言、任意後見契約、ペット信託など、終活をめぐり公証制度の果たすべき役割にも注目が集まっております。
このように公証制度は私たちの生活に身近な制度であり、皆様のお気持ちに寄り添うのが公証人の務めであると考えております。
もし、遺言や任意後見などをお考えの場合には、遠慮なく公証役場にご相談ください。